スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |

◎ジェラール・フィリップ補記――非現実の存在感から非現実の彼方へ!

ジェラール・フィリップ「しのび逢い」ジェラール・フィリップ――生々しさのない男の稀有な清涼感!――において記述した<風のロマンティシズム>はその風情にも、そしてその早世に対しても形容したわけだが、当然生々しさのない、行き過ぎる風の触感とでもいえるような、洗練された汗の臭いの無い、研ぎ澄まされた美貌にも通じるわけである。

もともとが舞台でも多く活躍した人、その人気の凄さは今では想像を超えるほどだったといわれるが、その生前自体が非現実なほどの、現実の圧倒的な人気による存在感にも彩られるという、パラドックスにも満ちたものだったらしいのである。


ジェラール・フィリップ「肉体の悪魔」このほど「肉体の悪魔」('47)を観ると、改めて、その初期から、晩年の「モンパルナスの灯」('58)に至る、その出演作自体にも色濃くその非現実の現実を生きたこの二枚目俳優の、存在の特異さを知ることになる。

いつも絶対の愛を求めつつも、それがこの世にはかなわぬことを確実に知り、静かに見つめていたような存在、絶対の愛の非存在をこそ改めて確認するための存在。
そんな風にもフィルモグラフィをたどると、見えるのである。

ジェラール・フィリップ「悪魔の美しさ」つまりはその非存在の存在を現実に果たし得ていたからこそ、その逆の存在である、存在の非現実の彼方から、神はその存在に嫉妬したともいうべきほどの、この世におけるまったき満ち足りたありようだったのである。すべての役者たちが嫉妬した「あいつには何でもがある!」と。

スターはいつも時代が生むのだけれども、ジェラール・フィリップは時代が生みながらも時代さえもが嫉妬して、非現実の彼方に連れ去ったほどの存在であったともいえるのである。
多くの作品が何と非現実に彩られていることだろう。多くの女優と共演しながら、その醒めて冷たいとも見える距離感はまさしく「悪魔の美しさ」('49)にもなぞらえられるものだった。

スターが夢の産物であるなら、ジェラール・フィリップはまさしくその夢とその続きを体現してその作品を残したというべきだろうか。

ジェラール・フィリップ――生々しさのない男の稀有な清涼感!
Copyright (C) 2007 Ryo Izaki,All rights reserved.
| 協奏曲 | 16:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

◎オルネラ・ムーティ補記――美少女を超える美少女!

オルネラ・ムーティ3オルネラ・ムーティ――放逸と倦怠の狭間の<夢魔>の項にさらに補遺というか補記を連ねておきたい。

というのもこの女優の類まれな女ぶりは、やはりその映像をあれこれ見るにしくはないが、左の写真がティーン・エイジャーの時代。ちょうどデヴュー作「シシリアの恋人」('70)の頃の写真。もう既に目もとが妖しい。

映画の内容がこの美貌に目をつけたチンピラが追い回す行くたてなのであるから、気持ちも判ろうというものである。

オルネラ・ムーティ4もちろんこの少女をスカウトした映画界もそのチンピラとさほど変わるところではないだろう。

少女は成人する前から存分に女の香気を撒き散らし、予想通りさらに左の写真の如き絢爛の女ぶりを示すようになる。
この妖しさは如何なものか。
妖し過ぎる! 罪である!


オルネラ・ムーティ5そしてそして、いよいよかくも見事な爛熟ぶりを示すというわけだ。

まことこんな選りすぐり中の選りすぐりの美少女に生まれてしまうと、或いはすべてが、自らにかしずく存在にしか見えてこないかも知れぬから、人生の幸せのためにはもはやその存在そのものが<夢魔>と化してしまうのかもしれない。

いずれにせよ、その女ぶりの見事さは、少女時代に関しては「シシリアの恋人」、おとなの女としての官能は「スワンの恋」を、ご覧になることをお奨めする。ジェレミー・アイアンズでなくとも惑溺に翻弄されてこそ男冥利というものである。

◆オルネラ・ムーティ――放逸と倦怠の狭間の<夢魔>
◎オルネラ・ムーティDVD作品一覧を観て見る!◎
Copyright (C) 2007 Ryo Izaki,All rights reserved.
| 協奏曲 | 08:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

09
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
--
>>
<<
--
Profile
Sponsored links
メルマガ登録・解除
デジタル・シネマ・ダイアリー
   
バックナンバー
powered by まぐまぐトップページへ
New entries
Archives
Categories
Recent comment
  • ◆マリリン・モンロー――性の頂点まで昇りつめた<童女>
    外 (01/05)
  • ◆デボラ・カー――翳にさえロマンスの香気溢れる典雅な<気品>
    ちいず (09/06)
Recent trackback
CONTENT
人気ホームページランキングへ
メルマガ登録・解除
デジタル・シネマ・ダイアリー
   
バックナンバー
powered by まぐまぐトップページへ




CONTENT
人気ホームページランキングへ
STAR INDEX(アイウエオ順)●
◆アンジェリーナ・ジョリー
◆ヴィヴィアン・リー
◆エルケ・ソマー
◆エルケ・ソマー2
◆オードリー・へプバーン
◆オルネラ・ムーティ
◆オルネラ・ムーティ2
◆キム・ノヴァク
◆キャシー・ダウンズ
●クラーク・ゲーブル
◆グレイス・ケリー
◆グレタ・ガルボ
◆ジーン・セバーグ
◆ジーナ・ロロブリジダ
◆ジーナ・ロロブリジダ2
◆ジェーン・グリア
◆ジェーン・シーモア
●ジェームズ・キャグニー
◆ジェニファー・ジェイソン・リー
●ジェラール・フィリップ
●ジェラール・フィリップ2
◆シャーリーズ・セロン
◆ジャクリーン・スミス
●ジャック・ニコルソン
◆ジョディ・フォスター
◆スザンヌ・プレシェット
◆ステファニー・パワーズ
◆ダイアン・レイン
◆ティナ・ルイーズ
◆デボラ・カー
◆ナタリー・ポートマン
◆バーバラ・パーキンス
●バート・ランカスター
◆フェイ・ダナウェイ
◆ファラ・フォーセット
●ヘンリー・フォンダ
●ポール・ニューマン
◆マリリン・モンロー
●マルクス・ブラザーズ
◆マレーネ・ディートリッヒ
◆吉永小百合
◆リュドミラ・サベリーエワ
◆リンゼイ・ワグナー
◆レスリー・アン・ダウン
◆ロザンナ・スキャフィーノ
◆ロミー・シュナイダー


名画は新旧問わずクラシック!
Mobile
qrcode
Links
Others
無料ブログ作成サービス JUGEM