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●ジャック・ニコルソン――なにごとにもたじろがぬ兄貴の天衣無縫!

ジャック・ニコルソン2ジャック・ニコルソン、今なお現役、「結婚適齢期」(2003)などというタイトルの作品に主演したのが66歳、そのキャリアは雄に半世紀を超えてきた70歳(2007現在)。

脚光を浴びた「イージーライダー」('69)や「ファイブ・イージー・ピーセス」('70)――そのときですらもう頭髪薄く、決して2枚目とはいえなかった。
その男がなぜにかくまで、生涯現役と呼べるような活躍を示し続けているのか、或る意味ではミステリアスではある。


ジャック・ニコルソン、その魅力はなんといっても存在感。
放っておいても漂う自己発現。忘れるわけにはいかないその堂々とした天衣無縫。
もともと「イージーライダー」でも「ファイブ・イージー・ピーセス」でも彼は頼れる"兄貴"として登場した。今でも頼れる"兄貴"である。

ジャック・ニコルソン「イージー★ライダー」その頼れる兄貴が、その環境を変え、年齢を加え、さまざまな職業を変転しながら、それを彼がどう対峙し、どう決断したのか、それこそがどの作品においてもジャック・ニコルソンの魅力であった。

まるでジャック・ニコルソンその人が、役柄を超えてタイム・スリップするように役柄を生きる、そのことと俳優としての本人とがオーヴァ・ラップしつつ、やはり、ジャック・ニコルソンには任せておける、その類まれな兄貴振りがどの作品にも落としだねのように揺曳している。


ジャック・ニコルソンが演じたその役柄は、ジャック・ニコルソンの世界の人物で、ニコルソンがどこかの人物に憑依したのではないかという演じ振りである。
それでは充分ではない。そこにはやはり頼れる兄貴が居て、しかしなにやら、悩み事や心配事や、人生において遭遇するさまざまなことが、その兄貴に押し寄せ、それと闘い、ふり払い、生還するさまが描かれる。

なあに兄貴のことだから所詮一時の迷い、見事にそこを脱却して、いつもの兄貴に戻るに違いない。と、どこか底のところで、ジャック・ニコルソンがなにかのカタチの勝利を獲得するに違いないとすら、観客は信じている。

ジャック・ニコルソンあの「カッコーの巣の上で」('75)ですら、そんなジャック・ニコルソンが生還し得ない事態――ロボトミー手術が施される対象が、精神的に極めて屈強なニコルソンだからこそ、起こりえないことが起こった、哀切も悲哀も怒りも、倍加して行ったのである。
あの「シャイニング」('80)ですら、狂気に取り込まれる要素が、最も少ないキャラクターだからこそ、なおかつ有り得ない事態の、不安感、恐怖感が増したのである。 

ニコルソンはいつも自家薬籠中の自らの庭で、ちょいと遊んでくるよ、とでもいった趣で、人生のあれこれを演じて見せるが、なあにきっと奴はそんな瑣末なことを乗り越えて還ってくるに違いない、そんな信頼をどこか底のところに観客は持たされてしまうのではないだろうか。

だから、作品を超えてそこにニコルソンがいたことが鮮やかに記憶される。
その逞しさというものはおそらく、映画が産んできたヒーローの中でもきわめて特異な、精神の領域に属するヒーローなのである。


<ジャック・ニコルソン>Jack Nicholson(1937.4.22〜)フィルモグラフィ
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◆ジャック・ニコルソンの本◆
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