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◆ダイアン・レイン――同時代を生き抜く苦難と共感の<同胞>

ダイアン・レイン最初にお断りすると、ダイアン・レインは誕生日が同じで水瓶座、いつしかクラスメイトのような感情を孕み、他人事でないシンパシイでその動向を覗き見てきた。
だから、その永き低迷期から中年にさしかかるところで、遂に再生したときはまことわがことのように嬉しかったものである。

ともあれ子役の美少女が大人の女として、それも女優として成果をあげるまでの道のりには、さまざまな要素が作用する。
6歳からの舞台経験、名を馳せたのは14歳のときの「リトル・ロマンス」('79)、その後ハイ・ティーン時代にはコッポラに重用され「ランブルフィッシュ」('83)「アウトサイダー」('83)「コットンクラブ」('84)と立て続けに出演、さらに日本では当たりを取り、名作の誉れも高い「ストリート・オブ・ファイヤー」('84)が、この時代を飾ったと見えたが、本国アメリカではことごとくこれらがコケ、それをきっかけに以後、低迷期を迎えることとなる。


ダイアン・レイン「ストリート・オブ・ファイヤー」ストリート・オブ・ファイヤー」のデリカシイがわからぬアメリカも大雑把、なんと雑駁な感覚と思うしかないが、筆者にとってはハイ・ティーン時代の掉尾を飾る、わが青春映画の古典とする名作、吹き替えとはいえ颯爽たる歌手姿の彼女はあくまで好もしく、20代を大いに期待したものであった。
ところがそのせっかくの20代は食い足りない凡作が相次ぎ、それは美少女から美人に成長したのを見るにとどまり、綺麗どころとしての主演に過ぎず、少しもドラマにダイアン・レインがその足跡を刻印したような作品はコレといってなかった。久しくこの「ストリート・オブ・ファイヤー」を繰り返し見たものである。

ダイアン・レイン「ストリート・オブ・ファイヤー」2やがて彼女の上にも幾星霜、「オーバー・ザ・ムーン」('99)も「パーフェクト・ストーム」(2000)も当然のように待望、これらが30代前半の模索期。
もうダイアンも37歳、いま彼女は何処にどうしてという「デブラ・ウィンガーを探して」(2002)というような作品にも出演しているのを見て、筆者も無聊を慰める羽目とはなっていたのである。

ところがついに決定打というべき演技者として惚れぼれする姿を見せてくれたのが、「運命の女」(2002)なのである。リンク先にも書いたが、この邦題は中身を現わさぬ最悪のタイトル。
ダイアン・レイン「運命の女」映画ファンなら運命の女とは、ファム・ファタル=魔性の女や悪女のこと。これはその類ではない。

原題は不安定、あるいは岐路、意訳すれば分水嶺ともいうべき内容で、生活にも愛情にも恵まれた安定期の主婦の浮気を、やむを得ぬ説得力で描き、しかもそれが悲劇への足音ともなっていく、見事な愛の名編。
まあ百歩譲って死を招き寄せてしまうその浮気相手の視点からすれば運命の女と言えなくはないが、それではこの主婦をヒロインとした意味が失われる。
アカデミー主演女優賞ノミネートのこの作品を冒涜するがごとき邦題である。
ダイアン・レインはターニング・ポイントでちょっとついていない気がする。
ことあるごとにラブ・ロマンスを見るならコレ、といささか苦いが、配給会社の不徳を詫びるが如く、絶賛のお奨めをしている。

うっすらと表情に刻まれる皺さえ愛しい莞爾たる名品こそ「運命の女」なのである。
よくぞ復活!というダイアン・レインが、ここにいる。


<ダイアン・レイン>Diane Lane(1965.1.22〜)フィルモグラフィ
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2007/11/25 1:06 PM, from ダイアンレイン情報

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