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◆ジーナ・ロロブリジダ――大地に足を踏みしめた野性溢れる<肉体>

ジーナ・ロロブリジダロロちゃん!正しくはロッロちゃん!とひそかに呼んでいました。ジーナ・ロロブリジダは、もうその名前だけでイタリア的、その名前だけでもう色っぽい、ロロブリジーダと伸ばす記述より、わが心にフィットするのは舌の先をコロコロと転がるような、実はロッロブリジダなのです。

ジーナ・ロロブリジダの映画を見るときは、まさに彼女だけがお目当てでありました。初めて見た時から、すっかり魅了されたその作品はもうタイトルも定かではない少年時代の記憶で、今でもそこだけ忘れられない、その相手も記憶にない、彼女の長ーいキス、それこそ吸いついていつまでも離れない、長ーい長ーい彼女のキス・シーンでありました。

俺も<してみたい>と思ったかどうか……思ったのでしょう、長じてそのキスは、わがキス史の1ページめの幕開けでした。それから彼女の多くのキス・シーンを観てきました。中にはキスしながらよそ見をしていたりして、その大きく開かれた瞳の魅力にも気づかされました。その瞳には奔放な野性があったのです。

ジーナ・ロロブリジダ「さらば恋の日」まさしく彼女が出ていれば満足、その姿があればそれで良し、まこと見栄えのする容姿、肢体、見事な腰のくびれでありました。「パンと恋と夢」('53)「パンと恋と嫉妬」('54)など、ボロのワンピース一枚を身につけて、身を飾る装飾品ひとつ無いにもかかわらず、その肉体に吸いつくようなそのボロのワンピースだけで、存分に魅力を放っていました。まこと眼に毒にして滋養の「バンボーレ!」('65)の肉体でありました。

時代がかった作品も多かったのですが、「夜ごとの美女」('52)でも「花咲ける騎士道」('52)でもどこかでその薄布に包まれた曲線の魅力はいつも売りでありましたし、或いはその肉体美そのものを誇示するがごとき「空中ブランコ」('56)「ソロモンとシバの女王」('59)も、ジーナ・ロロブリジダでなければ作品の引力は氷解してしまったでしょう。
多くの美人女優が年下の男の恋のレッスンをしているわけですが、「さらば恋の日」('69)もそんな作品で、このとき女の美しき盛りは30代後半かもしれぬと、改めてのように思ったものでした。

ジーナ・ロロブリジダ「ノートルダムのせむし男」実に実にジーナ・ロロブリジダはかほどに魅力的、その魅力をどう映像に焼き付けるかという映画たちでありました。ですから作品として、演技者としての視点以上に、スターがスターであった時代の、そのスターを引き立てる作品たちであったのです。

アンソニー・クインのカジモドも適役でしたが、エスメラルダもまたロッロちゃんのために、そこにあった適役なのでした。
ノートルダムのせむし男」('56)がこれほどピタリとその役柄をスターに酷似させた作品もまれでしょう。ヴィクトル・ユゴーの原作の映画化はいくつもあるようですが、筆者にはこれが存分のエスメラルダでした。美と醜の、互いの際立つ引き立て役として、両者はまことに燦たるものでありました。
ボロは着てても心は錦、このエスメラルダは階層の底辺を突き抜ける太陽なのでした。

ジーナ・ロロブリジダ2ですから、ロッロちゃんの貴婦人は階層としての貴婦人に収まらず、その目つき胸つき腰つき唇つきが、貴婦人のお澄ましぶりを裏切り、あたかもその生命力が浮遊するがごとき案配で、文字通り屈指のはじけるダイナマイト・ボディなのでした。

その多くが、史劇やコスチュームプレイに属するのは、逆に見れば、現代の、いかにも疲弊した組織に従属する社会の構成要素としては、あきらかにロッロちゃんははみ出てしまうからではなかったでしょうか。
実際は夢の夢として、現代のそんな制約を突き破ってしまうような彼女の、今日への挑戦のような作品も見たい気がしますし、いやいや、そんな魅力を磨滅するようなところへ置きたくない気はもっとするわけなのですが……。

それにしても多くの作品があまり観ることができないのはいつもながら口惜しいのです。
映画スターという名称で残る映画スターの中でも、彼女の名はことに特筆大書きされてしかるべきと思うのですが、いかがでしょうか。
その生命性に裏打ちされた野性を、太陽の輝きで示し続けた肉体――<女の肉体は思想である>――その体現が彼女なのです!

<ジーナ・ロロブリジダ>Gina Lollobrigida(1927.7.4〜)フィルモグラフィ
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