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◆スザンヌ・プレシェット――これ以上ない、青春期における恋人の<至福>

ポートレイト2008.1.19が命日になってしまいました。1960年前後に青春を迎えていた方にとっては、まさに青春の、文字通りの死、とも思えたことでしょう。

スザンヌ・プレシェット、もはや知らない人の方が多いかもしれません。
それはまことにもったいないことなので、今回はいささか趣向を変えて、そのたぐいまれな青春の美貌を、ひたすらフィーチュアする、その趣旨のみでお送りしたいと思います。

青春期にこんな恋人がいたなら、青春期の苦悶も雲散霧消、世界も輝いて見えようかというほどの、青春のマドンナ、それがスザンヌ・プレシェットなのです。
その代表作はただ一つ「恋愛専科」('62)なのですが、本日現在、DVDがありません。ワーナー・ブラザースは何してる? というわけですが、ここで筆者が一肌脱ぎましょう、というわけで、スザンヌ美貌アンソロジーを組んでみました。

スザンヌ・タイトルこの映画のとき、彼女は完璧に主演スターであったにもかかわらず、タイトルは4人目、頭にイントロデューシングと付いています。

トロイ・ドナヒューロッサノ・ブラッツイアンジー・ディッキンソンに続いての4人目、あくまで新進女優ではあったのです。
それがしかし半世紀を経た今も、この作品を観て心躍るのは、スザンヌの魅力ともども映画の極めて健康な青春への視座があるからです。

プルーデンス・ベルローマを舞台にした作品としては「ローマの休日」('53)とともに並び称している筆者であります。
(原タイトルはローマ・アドヴェンチャー)

スザンヌが演じるヒロインはプルーデンス・ベルといいます。
旅情」('55)のロマンス・グレイ=ロッサノ・ブラッツイの口説に応えるこのセリフ、ですからその名前にゆかりがあるわけですね。プルーデンスの意味は慎み深さということのようですから、プルーデンス・ベルとは、慎み深い鐘、ということになるわけです。

この美貌この職人技の脚本を書いたのが監督も兼任するデルマー・デイヴィス、主題をヒロインの名前に潜めているわけです。

それもその筈、あの名作「邂逅(めぐりあい)」('39)「めぐり逢い」('59)でもレオ・マッケリーとの共同脚本に名を留めるキャリアの持ち主だからです。
つまり、おとなの馥郁たる恋愛をその2作で果たし、ここでは青春における恋愛<事始め>レッスンを描いたことになります。
それにしてもスザンヌの、この清潔感ある美貌は、この作品が青春のモニュメントとなった最大の理由とも言えるでしょう。

出会いそして、カップルを組むことになるトロイ・ドナヒューです。
この時すでにサンドラ・デイとの「避暑地の出来事」('59)ダイアン・マクベインとの「二十歳の火遊び」('61)で代表的な青春スターだったのです。両作ともデルマー・デイヴィスの作品ですから、まさしくトロイの育ての親であり、スザンヌを迎えることで、青春スターカップルの決定版を果たしたことになります。

馴れ初めふたりがその距離を徐々に縮めていくゆくたても自然でいいのですが、上記すべての青春映画にマックス・スタイナーが協力していることは見逃せません。

<アル・ディ・ラ>の印象的な使い方、<プルーデンスのテーマ>というべき主題曲も静かに響いて、観るたびにその美しい旋律に感銘してしまいます。ローマ観光案内の一面をとっても達者なものですし、その背景にこの音楽効果は絶大なものでした。

レストランふたりの恋愛の進行が音楽のみならず共に乗るスクーターやロープウェイ、さらには銀の燭台によって、青春の理想の恋愛として、いやがうえにも昇華されてゆくのです。

この銀の燭台、観た時の翻訳者によってドンの誠意のシルシの燭台であったりもしますが、一番最初に見た記憶では、ぼくらの純潔のシンボル、という扱いだったようにも記憶します。
そして、その言い方がプルーデンスへの贈りものとして、最もふさわしいもののようにも思います。

kusuguxtutai芒でプルーデンスの唇をくすぐる、ドンの振る舞いに、若き恋人たちはきっと同じことをやりたくなるだろう。

理想のカップルによる、理想の振る舞い、とでもいったところです。こんなじゃれ合いが意味なく楽しいのが、青春の証し、です。

まんじりともできぬ夜山小屋に泊まるとき、新婚カップルに見誤れることを、潔癖に嫌ったプルーデンスは、ほかに部屋がないと聞いて同室を納得するが、ドンはテラスで毛布をかぶることとなる。幸い、季節は夏である。

ひと晩、まんじりともしないプルーデンスの寝姿がまた魅力にあふれる。現代ではすぐベッドシーンとなるところだが、この抑制もまた良き哉、と感じさせるところが、この作品のハートだろう。

泣いてもこの美しさドンの元恋人リーダ(アンジー・ディッキンソン)が戻ることで、プルーデンスの惑溺に水が差されます。
その相手と対決するように乗り込んで、女としての役者の違いも悟り、うっすらと涙をにじませ席を立つプルーデンス。追いかけるドン。

こんな汚れなき娘を泣かしちゃいかんよ、と誰しもに感じさせるプルーデンスの涙です。
泣いても、やはり汚れなき美しさです。

お化粧中お化粧中のお茶目なスザンヌ・プレシェットです。
これらの写真を観るだけでも、どうでしょう、スザンヌのファンにいつのまにか染められてしまわないでしょうか。
青春のマドンナと呼ぶ理由がお判りいただけるかと思います。

プルーデンスとリーダプルーデンスとリーダの対決は現代ではさらに意味をもつでしょう。
何故なら、現代ではほとんどの女性がリーダになってしまったからです。アンジー・ディッキンソン・クラスの女性でこそ、リーダの生きざまも、理由も意味合いも出てくるのですが、全員がリーダになっては幸福になりようもありません。
プルーデンスの価値はますます高まるこの時代、なのです。

<スザンヌ・プレシェット>Suzanne Pleshette
(1937.1.31〜2008.1.19)
フィルモグラフィ
◆スザンヌ・プレシェットDVD作品一覧を観て見る!◆
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